「まっすぐ歩く。」
この単純なことがなかなか難しいのです。
多くの方が実際にはまっすぐ脚を出すということができておらず、膝が内側に向き、それに対してつま先が外に向いている。ということが起きています。
「私はつま先がきちんとまっすぐに向いています!」という方も、本当に合っている場合もありますが、よく見たら、つま先はまっすぐでも、膝が内側に向いている。
つまり結局は、膝に対してつま先の方が外に向いているということが起きていて、それはまぎれもなく体のゆがみなのです。それと、かかともゆがんでいる人が多いです。かかとは外側に倒れたり(捻挫のかっこう)
内側に倒れたりして、かかとをまっすぐに着地できていない人も多々います。
ヒール履いている女性は、たまにゾンビみたいな歩き方をしている人もみかけるくらいです。
あれが「かわいい」とされる感覚はなんなんだろう・・・といつも悲しいです。
では、なぜまっすぐ歩いているつもりなのにまっすぐ脚を出せなくなってきたのか。
それが、足の裏の筋肉を正しく使えていないからなのです。
なぜ足の裏の筋肉が正しく使えなくなったのかというと、原始時代にはなかった、コンクリートやフローリングなどのフラットな固い地面の上で生活するようになったからです。
フローリングの上を裸足や靴下を履いて歩いていても、それがそんなに体に悪影響を及ぼすことなのだということに気づける人はいません。
それくらい、無意識に、知らず知らずにじわじわ少しずつ、体に影響しているからです。
では、どうしたらまっすぐ脚を出せるようになるのかというと、これはしっかり改善するのは難しいです。
でも、一番のコツとしては、後ろから前に足を運ぶときに「かかとを最大に高く上げる」これが最も簡単なコツです。
かかとを最大に高く上げる
=足の甲が最大に伸びる
=足の裏が最大に縮んでいる
ということなのですが、要はかかとを高くあげようとすると足裏がもっともうまく使いやすくなります。
かかとを中途半端な高さまでしか上げずに前に運ぶと、ほとんど必ず
つま先が膝よりも外に向いて、ゆがませながら前に運んでしまいます。
この小さなところの正確性をあげるかテキトウに生きていくかで、もう雲泥の差なのです。
年をとればとるほど、その差が開いていくでしょう。ここをしっかり抑えておくことに価値を感じてくれる人がどんどん増えたらいいなと思います。